目標・夢を紙に書くと叶ったので、効果を恐れて紙に書くのをやめた話
2015/03/27
こんにちは。RIRAHIIです。
今回は、「人生における成功とは何か? 成功法則の嘘と本当について」という記事に関連して、
「目標・夢をノートや紙に書く」
ということについて、お話していきたいと思います。
結論から書くと、僕は目標を紙に書くことは、目標達成にとってはノイズになると思ったために、紙に書くのをやめました。
紙に目標を書いても、それが本当に達成したい目標であれば、不要だと思ったのです。
「目標を紙に書く」ということについて
特に自己啓発書、成功法則本で語られることの多い内容ですね。
「目標を紙に書くと願いが叶う! だから書こう! 毎日見よう! 持ち歩こう! 食べよう!(それは言ってない)」
みたいなことが、成功法則本にはよく書いてあったりします。
紙に書くだけで願いが叶うなんて、そりゃいいや!
と、3年くらいガラケーでニコニコ動画を見続けた末に、ようやくパソコンでニコニコ動画を見た時くらいの衝撃を受けたのでした。手回しメーターとかいうのを必死こいて回してましたからね笑
関連記事: 時間の質を高めるための倍速再生ツール6選!
さてさて、この「紙に書けば願いが叶う」について、僕は週刊誌のウワサ程度にしか信じていませんでした。
ですが、試す前から否定するわけにもいかないので、半信半疑のまま「目標を紙に書く」を実行してみることに。
そして、紙というかノートに、思い付くがままに、目標を書き殴ってみたのでした。そのノートは、毎日寝る前に、必ず見るようにしました。
あんまり言いたくなのですが、ニヤニヤしながら毎晩ながめてました。
そうしてしばらく経つと、なんとほとんどの願いが叶っていたのです。
「おまえは魔法のランプか」と、ツッコミを入れておきました。
なぜ、紙に目標を書くと、目標は達成されるのか?
なぜ、紙に目標を書くと、
目標は達成されるのでしょうか?
それは、思考ではなく、字にすることで、宇宙の波動がなんちゃら…というスピリチュアルなことは、この記事では登場しません(笑)
僕は、「目標に意識が向くから」だと思っています。
プライミング効果というものがあります。学問では心理学とか脳科学などで見られる言葉ですね。
プライミング効果とは、先行する刺激(プライマー)の処理によって、後続刺激(ターゲット)の処理が促進または抑制される効果と定義される。抑制される場合には、特にネガティブプライミング効果と呼ばれることもある。日常的には、混雑している街の中で、不意に知らない人物の顔が目に飛び込んで来た場合、実はその人物は毎日の通勤電車の中で知らず知らずのうちに見かけていた、などの場面で経験される。
引用: 「プライミング効果 – 脳科学辞典」(2012年5月17日)
簡単に言えば、あるものを意識(無意識のうちのインプットも含めて)することで、それに引きずられて知覚(何かを知る、感じること)の優先順位が変わるということです。
この記事の文脈で言えば、
「紙に書いた目標」に関して、
知覚しやすくなるということですね。
「チャンスが見える」と言えば、分かりやすいでしょうか。
関連記事: 答え探しのアンテナとは 〜 解決策が見つからない時の対処法
また、場合によって偽薬効果・プラシーボ効果(プラセボ効果とも)の恩恵も受けられるかもしれません。
偽薬効果・プラシーボ効果とは、たとえば医者が効果のない偽薬を処方したのに、患者が「お医者さんの薬だから、効果があるに違いない」と信じることにより、症状の改善が見られるような効果をいいます。
もちろん、根本的に病気が治るわけではないので、多くの病気では改善が見られません。しかし、偽薬を飲むことで、患者は安心感を得られるため、たとえば不眠などには効果があると言われています(睡眠薬だと偽って処方する)。
つまり、精神面において効果があるということです。
もしもあなたが、
「目標を紙に書くと達成できる!」
と信じ込めるならば、同様にプラシーボ効果が得られます。
「私の目標は達成されるのだ」
という強い自信を、紙に書くことによって得られれば、たとえば行動力(やる気)など、目標達成にとって良い影響をもたらすことになります。
僕のように毎晩ノートをながめてニヤニヤするのも、モチベーション的には意味があります。
さきほどご紹介したプライミング効果など、実際にポジティブな影響もありますし、紙に書いてある目標を想像することは、単純にモチベーションアップにも繋がります。
…さて、紙に書いた目標の大体は達成されていたものの、中にはまだ達成されていない目標がありました。
およそ7割の目標が達成されていましたが、残りの3割は未達成だったのです。
なぜ、紙に書いても達成されない目標があったのでしょうか。
紙に書いても叶わない願いとは?
達成された目標と、
達成されなかった目標。
この2つの違いは、「理想と現実との、ギャップ(ずれ)の度合い」でした。
目標を書いた時点で、あまりにも理想と現実にギャップがあった場合、その目標は達成されていなかったのです。
ただ、叶わなかったにせよ、理想と現実のギャップは、確実に小さくなっている実感を持てました。
対象を意識しているのですから、目標達成に近づいて当然なのです。その目標を達成するには、まだ時間が足りていないだけでした。
理想と現実にギャップがあればあるほど、目標達成に時間を要する。
ということです。
紙に「○○が欲しい」と書いて、その瞬間に○○が手に入るわけではないのですから、当然の話ですよね。
いくら「願いを書く」ということが、魔法のランプ並にすごくても、「まほうのランプ」を使ってスターを手に入れるためには、コインを支払う必要があるんだよ! ということを、マリオパーティさんもおっしゃってました。
その一方で、全くと言っていいほど、理想と現実のギャップが埋まっていない目標もありました。
それは、自分自身が、心の奥底では「できない」と、思っていた目標です。
たとえば、「宇宙征服」といった目標です。
僕が宇宙征服を達成したあかつきには、王様の権限により全ての生物の名前を「田中」にしようと思っていたのですが、ぜんぜん届きそうにないのです。
仮に目標が「宇宙征服」であったとします。
すると、理想と現実との間に、誰もが大きなギャップを抱えます。
ギャップがあるなら、それを埋めていけばいい話なのですが、人はそのギャップを埋めようとしません。
なぜなら、どれだけギャップを埋めようが、そのギャップが完全に埋まることが無いことを、無意識的には分かっているからです。
あなたは、「絶対に無理ゲーだ!」と分かっているゲームに、自分の生涯を賭けて、わざわざ挑戦し続けようと思いますか?
自分でクリアラインを設定しても(例:「宇宙征服」というクリアライン)、それをクリアする可能性が0%だと分かっているのなら、わざわざ挑戦しようとは思いませんよね。他の可能性を模索するでしょう。
その結果、ギャップは埋まりません。理想の実現というのは、待っていても向こうからやってくるわけではないからです。
理想と現実にギャップがあっても、
「”今” の延長線上には “理想” がある。」
と思えるからこそ、理想に近づいていけます(行動できます)。
例えば、大学受験とかはそうですね。
春先は、まだ合格レベルとのギャップがあるけれど、今から勉強を積み重ねていけば、春には「理想(合格)」が手に入ると思える。だから、頑張れる…という感じです。
このように、自分自身が「できる」と思える目標であれば、その目標達成に近づいていくことが出来ます。
しかし、前述の「宇宙征服」のように、「絶対にできない」と思ったら、もう行動ができません。
関連記事: 努力できない悩みを持つ人が続けられるようになるための3つの方法
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だから僕は、目標を紙に書くのをやめた
「目標を紙に書けば達成できる理由」は、簡単に言えば「対象を意識するからである」と、僕は思っています。
「○○が欲しい…!」と、意識をするから、その対象を手に入れるための情報が見えたり(プライミング効果)、何らかの欲望に起因してモチベーションが上がります。
「意識をするのが重要なら、べつに紙に書く必要はないのでは?」
と、僕はこの時に思いました。
目標を紙に書いて、
その紙を定期的に眺めれば、
嫌でも紙に書かれた目標を「意識」します。
その結果、その目標は達成されます。(上述したような、一部の目標を除き)。
しかし、
本当に達成したい目標は、
いつだって意識しています。
男子中学生の思考がいつだってピンク色なのと同じです。
これまでの人生、
べつに紙に書かなくたって、
目標は達成できたはずです。
世の成功者の誰もが、目標を紙に書いているのでしょうか。書いていません。
もちろん、書いている人もいますね。
つまり、紙に書くことは、手段の一つにすぎないということです。
紙に書くことで目標達成の助けにしてもいいし、別の方法で目標を達成しようとしてもいいのです。
僕が「紙に目標を書く」という手段を、目標達成のために採用しなかった理由は、「紙に目標を書くことで、一番大切な目標が達成しづらくなるかもしれない」と思ったからです。
たとえば、「誤った願い」を書いてしまう恐れもあります。
僕がノートに書いて達成した目標の中には、達成してもあまり嬉しくなかった目標まで含まれていました。
それもそのはずです。当時の僕は、「あ、これ良いかんじー! これかっこいいー!」みたいな軽い気持ちで、思いつくまま、いい加減に書いていたのですから。
だから「福山雅治さんと中尾彬さんを足して2で割った声を出す」とかいう、わけの分からない目標を立ててしまうのです。
「達成しても嬉しくなかった目標」というのは、「紙に書いたからこそ意識できて、達成できた目標」だと思っています(本来は意識しないけれど、紙に書いて繰り返し見たことで意識できたから、達成できた)。
「紙に書いたからこそ、達成された目標」
というのは、本来は心から望んでいなかった、”想い” の弱い目標です。
そんなものは、べつに叶わなくて良いのです。
なぜなら、想いの弱い目標のために時間を使うくらいなら、強い想いを持てる目標のために、時間を使いたいから。
砂を噛むよりも、
よっちゃんイカを噛め。
という、至極あたり前のことなのです。
この例えは最悪すぎるのですが、
言いたいことは伝わったと思います。
本来は望んでいないような願いを書くことで、「自分にとって余計な願い事」まで、意識させられてしまいます。先ほどの「プライミング効果」の話にも繋がってきますね。
言い換えれば、「本当に叶えたい夢の障害」になってしまう…ということです。
そのあとで、
「では、正確に、”自分の心からの願い” を書けばいいのではないか?」
という疑問が浮かび、実行してみることにしました。
ですが、どんぐりのように目標がコロコロ変ってしまう僕は、中々うまくいきません。
目標に近づいてる過程で、「この目標は間違っているな」と、気づいてしまうのです。
ここでいう目標とは、具体的な目標をいいます。
photo by:Vegetable Terrine / rod_waddington
「料理」でたとえてみましょう。
「おいしい料理が食べたい」
そう思った時に、
手段は無数にあります。
たとえば、カツ丼は「松屋」でも食べられるし、「刑務所」でも食べられますよね。
そして僕は、
「おいしい料理が食べたい」という目標に対して、「手段」を具体的に記載していたのです。
具体的な記載とは、つまり、「三つ星のレストランで食べる」よりも具体的な、「○○(店名)で食べる!」みたいな目標です。
しかし僕は、生きている中で様々な刺激を受けます。「このとき、RIRAHIIに電流走る」というアカギ的なやつです。
その結果、考えが変わるのはしょちゅうです。
考えが変わるといっても「おいしい料理が食べたい」という部分が変わるわけではありません。
「○○(店名)で食べる!」の部分、つまり手段の部分が変わるのです。
場合によっては、「自分で作る」みたいに、別方向にいくこともあります。
そうやってコロコロ変わってしまうので、紙に書かれた目標は、最終的にシンプルな(抽象的な)1行に集約されました。
「美味しい料理を食べる」
だけです。
そしてそれは、
毎日の中で何度も、
何度も意識することです。
僕はいつでも、そのシンプルな1行を行動規範として生きている(意識しながら生きている)からです。
ゆえに、わざわざ紙に書く必要はありません。
紙に目標を書くと、どこか縛られたような感覚を覚えます。
他にもっと良い手段があるかもしれないのに、紙に書いた手段(具体的な目標)に縛られてしまいます。僕はそれが嫌で、「手段」の部分は紙に書かず、いつでも柔軟に変えられるようにしたのです。
おわりに
たとえば「3分以内におにぎりをゲットする!」という目標であれば、選択肢が数えるほどしかありません。ですが、抽象的な目標には、選択肢がたくさんあります。
選択肢が膨大だと、
何をしていいか分からなくなります。
「どれから手を付けていいか…」と迷ってしまいます。また、手段がコロコロ変わり、何もかも中途半端になった場合も、やはりどこかにたどり着くことはできません。
そのため、僕も今やっていることは限られています(手段を、ある程度限定しています)。
もしかしたら、その「今やっていること」について、具体的な目標を書いたほうがいいのかもしれません。でも目標を書くと、それに引きづられた判断になってしまうかもしれません(それを中途半端のまま投げ出す価値のある何かに出会っても、一歩を踏み出せないかもしれません)。
ぶっちゃけ、まだまだ迷っています(笑)
旅の途中です。
実験の途中です。
迷宮壁-ラビリンス・ウォール- です。
ただ、何にせよ、
「シンプルな1行の目標」
に恥ずべき行動をしていないことだけは言えます。
そして、それが一番大事なのです。
この例えもまた、クソ過ぎるのですが、銀魂の新八にメガネがあるか無いかくらい大切なことです。
つまりは「根っこさえ腐らなければ、花は咲く」ということです(新八のツッコミが聞こえてきそうですが、華麗にスルーしましょう)。
紙に目標を書く / 書かないで迷うことはあるかもしれませんが、とりあえず根っこの部分を大切にする。それさえ出来れば、いくらでもチャレンジは可能です。
また何か気づきがあったら、
ブログでシェアしたいと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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Comment
>この例えもまた、クソ過ぎるのですが、銀魂の新八にメガネがあるか無いかくらい大切なことです。
つまりは「根っこさえ腐らなければ、花は咲く」ということです(新八のツッコミが聞こえてきそうですが、華麗にスルーしましょう)。
全然銀魂とか新八とかと全く関係のない検索からこのページにたどり着いたのですが、新八がとても好きなので思わずこの文章3度見をキメました。
早朝に見たので寝ぼけたかはたまた夢かと思ったのですが、現実でした。
落ち込んでいたのですがテンションが上がりました。
お陰様で目標の大切さをさらに心から思うようになりました。
ありがとうございます。