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習慣の作り方とホメオスタシスについて

      2015/04/09

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今回は、習慣の作り方とホメオスタシスについて、お話したいと思います。

突然ですが…
人間って、輪ゴムみたいですよね。

つまり、もし今あなたが
明日から生まれ変わろう!
と思っても、結局は変われないということです。

なぜなら、人間って輪ゴムみたいなものだから。

…突然なにを言ってるんだ!
という感じですね(笑)

これから、詳しくお話していきたいと思います。

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人は変われないのか?

人は変われない。

そんなことはありません。

ですが、「人は、”急には” 変われない」とは思っています。

「人は急には変われない。」
僕は、何度も痛感しました。

「変わらなきゃ!」
とやる気を出して、計画を立ててみる。

計画を立てた日は頑張ってみるのだけれど、次の日には、昨日のやる気はどこへやら…行動する気になれない。そして、計画に遅れが出始めて、その計画を無かったことにする。

何度繰り返したか分かりません(苦笑)

なぜ、そんな現象が起こってしまうのでしょうか? 単純に、意志が弱いからなのでしょうか?

「あぁ、なんて僕は意志が弱いのだ」

当時の僕は、そんな風に考えていました。
でも、それは違ったのです。

習慣の作り方とホメオスタシスについて

生物には、内部の環境を一定に保とうする働きがあります。

たとえば、
「体温が上昇した時、汗を出すことで体温を戻す」

という、一定に保つための働きです。

このように、「内部環境を一定の状態に保つ働き」のことを、生物学では「ホメオスタシス(「恒常性」とも)」といいます。

バネを押せば、
離した時にバイーンと戻る。

輪ゴムを伸ばせば、
離した時にボヨーンと戻る。

そんなイメージです。

そして、ここで重要なのが、
「輪ゴムは、伸ばしすぎるとちぎれる」

ということです。

輪ゴムを伸ばせば伸ばすほど、
バネを、強く押せば押すほど、
それぞれ、返ってくる力は大きいですよね。

同じように、いきなり自分を大きく変えようとすると、大きく変えた分だけ、自分に反動が来るのです。

バネの反動が強すぎて、吹っ飛ばされた! 輪ゴムを伸ばしすぎたら、ちぎれた!

というようなイメージです。

分かりやすいのは筋トレです。
多くの人が、人体模型のようなスタイルを目指して何らかの動機で、一度は筋トレを試みたことがあると思います。

しかし、たとえばです。
初心者が、いきなり上級者向けのトレーニングメニューをこなそうとしたら、どうなるでしょうか?

少年漫画の主人公なら話は別かもしれませんが、ふつうはケガをしてしまいますよね。

そして、筋トレをしなくなるのです。

このように、人間は急には変われません。

急に変わろうとして、変われなかった自分を、責める必要はありません。

だって、それはあなたがダメなのではなくて、生物として当たり前のことなのですから。その変わらなさ、荒木飛呂彦先生の容姿のごとしです。

変われなかった自分を責める必要はないし、むしろ「やってやる!」という気持ちがある点が、素晴らしいくらいです。この記事を読んで下さっているくらいですから、きっとあなたには大きな向上心があるのだと思います。

でも、それって生物の内部環境の話でしょう? 習慣と何の関係があるの?

と、あなたは思ったかもしれません。
確かに、実は習慣化には関係が無いのかもしれません。

ですが、考え方は非常に似ていると思っています。だからこそ、この考え方を習慣化と結びつけることで、より習慣化が容易になると思っています。

実際に、僕も、そしてあなたも、まるでホメオスタシスのように、急には変われなかったのです(「やらざるを得ない環境」に放り込まれた場合は別だと思いますが)。

大切なのは、ホメオスタシスと、あなたの習慣化との結びつきを、証明することではありません。自分自身が習慣化に成功し、目標達成に近づくことです。

ですが、あえて言うのであれば、「人はストレスを感じて、内部のバランスが揺らいだ時、どうするのでしょうか?」ということです。

当然、ストレスから体を守ろうとしますよね。それが、やる気を無くさせるのです。

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あなたが望む方向へ進化し続けるために必要な、たった1つのこと

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おさらいになりますが、
人は急に変わることが出来ません。

一時的には変われても、
ホメオスタシスによって、元に戻ります。

また、この「元に戻る働き」のことを「ネガティブフィードバック」といいます。

大切なのは、「ネガティブフィードバックが起こらない範囲で、自分を変えていく」ということです。

ゆっくりとした、
少しずつの変化であれば、
ネガティブフィードバックは起こりません。

なぜなら、そのほんの少しの変化を、「変化している」とは感じないからです。

一日に参考書を5Pしかやってこなかった人が、いきなり「一日20P」やろうとしても、その目標は達成できません。「一日20Pができる自分」になりたければ、まずは「一日6P」を目指せば良いのです。そして、徐々に量を増やしていき、最終的には一日20Pを目指します。

ランニングを始めたい時、もしあなたに運動の習慣がほとんど無いのであれば、まずは一日50mのウォーキングとか、本当に簡単なところから始めます。

そこから徐々に、負荷を強くすれば良いのです。

「簡単すぎるでしょ!」と思うくらいから始めて、徐々に負荷を高めていくのが、習慣化(継続)のポイントです。

まずは、

「続けること」

それにフォーカスします。

継続すること───リズムを断ち切らないこと。長期的な作業にとってはそれが重要だ。いったんリズムが設定されてしまえば、あとはなんとでもなる。しかし弾み車が一定の速度で確実に回り始めるまでは、継続についてどんなに気をつかっても気をつかいすぎることはない。 

引用: 村上春樹「走ることについて語るときに僕の語ること」文藝春秋,2007年,16ページ

「少しずつ」自分を変えていけば、
物事を継続できるようになります。
物事を継続していけば、それは「習慣」になります。

「習慣」になれば、当たり前のように、その物事に取り組めるようになります。

なぜなら、生物はホメオスタシスの性質を持っているからです。

終わりに

焦る気持ちは、とても分かります。早くそこにたどり着きたい気持ちも、分かります。とても苦しいですよね。

ですが、そこへたどり着きたかったら、まずは焦る気持ちを抑えて、できるところから、少しずつやっていく必要があるのてす。

ホメオスタシスは、変化する際の大きな壁です。しかし、壁を乗り越えた後は、強力な味方になります。

だって、人は急には変われないのですから。

関連記事: 努力できない悩みを持つ人が続けられるようになるための3つの方法

 - ライフハック

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