迷った時の決断方法 〜 ハッキリさせるための5つの質問
2015/07/20
最初の3匹を決めかねている間は冒険が始まらないように、何らかの選択肢の中で、どれを選ぶべきか決まらない時は、前に進むことができません。
だからといって、いい加減な選択をしたら、思わず悔し泣きしてしまうような後悔をしてしまうと分かっているからこそ、悩んでしまうものです。
この記事では、その苦しみを少しでも和らげるために、つまりはもっと楽に、納得のいく決断を下すための方法として、いくつの ”質問” をご紹介したいと思います。
迷った時の決断方法 〜 下記の質問を自分に投げかけてみよう
◎質問1 〜 不要なものではないか確認する
「そもそも、それは本当に解決する必要があるのでしょうか?」
「その選択をやめるとどうなりますか?」
やるか否かで迷っているそれは、本当は必要の無いことかもしれません。あるいは、他にもっと良い選択肢があるかもしれません。
有名なゲーム「ポケットモンスター」をやるのか、やらないのか、迷っているとしましょう。
ポケモンは、やるべきできないのかもしれません。ドラクエやファイナルファンタジーをプレイしたほうが、有意義な可能性だってあります。
スーパーマリオでハズレのハシゴを登ってしまった時のように、そのハシゴは実は空中で途切れており、どこにも繋がっていないかもしれません。
もうそうなったら、空中で嘆くしかありません。
「一体全体、どういう原理でこのハシゴは出来ているんだい? ハッハッハッ!」
……現実逃避です。
努力において、どのくらい(量)、どうやって(質)の2つは大切です。しかし、もっと大切なのは、「何に対して努力するか」です。北海道へ行きたいのに、暖かいほうへ進んでも仕方がありません。
「本当にこれをやるべきか?」
「それは自分の人生に必要か?」
これは、そういった事を明確にするための質問です。
この結果、それが本当は必要ではないこと、迷う必要はないこと(やめられること、捨てられること)であれば、問題は解決です。
まだ迷いが消えない場合は、次の質問へ進みます。
◎質問2 〜 悩み・問題を具体的にする
「今どんなことで迷っているのですか?」
「その悩みを、もっと具体的にできませんか?」
たとえば、以下のような問題があったとしましょう。
Q1. 自分にもっとも適したポケモンは何か?
Q2. ヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネのうち、自分にもっとも適したポケモンは何か?
Q1は抽象的(ぼんやりしている)であり、Q2は具体的(ハッキリしている)です。
解決しやすいのはQ2です。なぜなら、具体的だからです。Q1は対象が多すぎます(2014/10/15時点で719種類)。
問題というのは、具体的であればあるほど、解決しやすくなります(度が過ぎて具体的な場合は別ですが)。
次の質問に進む前に、なるべく今の悩みを具体的にしてみましょう。
たとえば「仕事がしたい」とぼんやり思った時も、さまざまな「こだわり・譲れないもの」があるハズです。そのこだわりを考慮すれば、「収入はこれくらいで、勤務地は家から何分以内で、労働時間はこれくらいで、業種は…」といった、具体的な悩みになっていきます。
これは、自分の悩みを「整理する」上でも有効です。もしかしたら、この段階で問題は解決するかもしれません。
「どのポケモンにしよう…」という悩みを、「ヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネのうち、どれにしよう…」くらい具体的にしてみます。
ぼんやりしていたものがある程度ハッキリしてきたら、次の質問に進みます。
◎質問3 〜 行動する
「Aが正しいか。Bが正しいか。Cが正しいか…。そのモヤモヤは、実際に全ての選択肢を試す、行動することはできませんか?」
⇒ Yesであれば行動する ⇒ 行動した上で比較検討する。
その選択肢が簡単に実行できるようなら、そして後戻りができるようなら、
実際にやってみる
ということが、一番の良薬です。
行動することで、善し悪し(良し悪し)はより明確になります。
最初の3匹で迷ったのなら、フシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメ、全部を選んで冒険してみます。気に入らなければ、「メニュー」⇒「はじめから」です。オーキド博士のつまらない話にはAボタン連打で対処しましょう。
※注釈 「ポケモン」の冒険では、最初に好きなポケモンを貰えますが、3匹中1匹しか選ぶことができません。
モラトリアム(猶予期間)があるのなら、全て試してからでも遅くはありません。
しかしながら、全ての人に全てを試す時間があるとは限りません。行動に移すための資源を持たない場合や、何らかの理由により行動に移すのが難しい場合があります。
その場合は、次の質問へ進みます。また、質問3(この質問)と質問4(次の質問)のワークは、複合的に用いることもできます。
◎質問4 〜 情報を集める
「それを解決するための情報は何だと思いますか?」
⇒ 浮かんだ情報を片っ端から集める。あるいは聞きまくる(質問)。
考えつく限りに調べ終えた後で、それでもハッキリしないのであれば、最初の質問からやり直しです。振り出しに戻ったようですが、最初とは見える景色が変わっています。
「◎質問1 〜 不要なものではないか確認する」へジャンプする
次の質問群が最後です。「行動に踏ん切りが付かない場合」に投げかける質問です。
◎質問5 〜 背中を押す
「あなたのもっとも大切にしている人、大切にしていることは何ですか?(それさえ守れれば、他は要らないと思えるものは何ですか?)」
「それを失敗することにより、選択を間違うことにより、その大切なものを失うことはありますか?」
・・・失敗することにより、大切なものを失ってしまう場合はこちらをクリック
・・・失敗しても、大切なものを失わない場合はこちらをクリック
・・・大切なものを失ってしまうのであれば
☆選択肢1
⇒リスクを減らす(質問2へ)
「どうすればリスクを減らせるか?」と問うてみます。
☆選択肢2
⇒諦める(問題解決 or 質問1へ)
「諦める」ということは、決してマイナスなことではありません。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」という西洋のことわざがあります。二羽のウサギを捕まえようとすると、結局どちらも捕まらない……転じて、あちらこちらに手を出すと、結局どれも中途半端になって失敗する……という意味です。
「選択する」とは、
何かを得ることであり、
また何かを諦めていることでもあります。
なぜなら、命も、時間も、お金も有限(限りがある)だからです。
色々と考えて、それを明らかにして、そして諦めることは、悪い選択ではありません。素晴らしい選択です。
また、「諦める」とは、それを0にしてしまうわけでありません。
たとえば、どうしてもリスクを取り除けず、またリスクを許容できないなら、「力の入れ具合」を変えればいいのです。プロを目指していたことが趣味レベルで終わってしまうように、得られる結果は変わりますが、リスクは減らせます。
つまり、Aに80%、Bに20%の資源を使うような選択肢もあります。
「おいおい、それでは二兎を追う者…では?」
という声も聞こえてきそうですが、僕は「二兎を追う者は一兎をも得ず」を以下のように定義しています。
「自分のキャパシティー(容量)を超えて、あれこれと追いかけると、何も手に入らない」
たとえば、Aを100%、Bを100%頑張ると、合計200%です。これでは体を壊してしまい、どちらも得られなくなります。…そんなイメージです。
それに100を注ぐことを諦める=0にすることではありません。それに100を注ぐことを諦めるとは、0〜99の間で自分の好きな力を注ぐことをいいます。
与えられた100%を何に振り分けるか明確にすること。
そのために「諦める」ということをします。あれもこれも欲しいのは痛いほど分かりますが、それは200%を目指すのと同じです。あれもこれも欲しがれば、何も手に入らないのです。
「何かを削る」ということは、まるで麻酔なしで歯を削るような痛みが伴うものです。
しかし、資源が有限なのは事実であり、諦められない人とは、何も得られない人のことをいいます。
そして、しんどい思いをしないと、価値のあるものは手に入りません。なぜなら、しんどい思いをするからこそ、それに価値を見いだせるからです。山頂で食べるおにぎりのようなものです。
それを諦めることは分かったが、また新たな選択肢の間で悩んでいる場合は、質問1からやり直しです。
・・・大切なものを失わないのであれば
やる!
あなたを熱くさせるそれに、飛び込んでみましょう。
当たって砕けてズタズタのボロボロになっても大丈夫。あなたの大切なものは、それでもそこにあります。それは十分に、自分の背中を押してくれる要素だと思うのです。
良識やモラルなんて
今はとりあえず棚の上へ
要らないぜ 客観視なんて
息絶えるまで止まらないで!引用: Mr.Children / Prelude
僕は僕の思う場所へ。
君は君の思う場所へ。
要らないぜ 客観視なんて
何も持たないで飛び乗れ!
この記事は、元ネタである「どうしていいか分からない時の3つの対処法」という記事を補足するような意味合いで作成されました。自分で言うのもおこがましいですが、もしかしたら、元ネタからも何かしらの気づきがあるかもしれません。もしよろしければ、併せてお読みください。
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